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ケーススタディ: モバイルページを1秒早く表示するだけで、コンバージョンレートが27%向上


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以前は、モバイルのパフォーマンスやビジネス評価に関わるデータを収集すると言っても、それは不確かなものでした。モバイルからのコンバージョンは、Webサイトのパフォーマンスがモバイルコマース (mcommerce) に及ぼす影響の研究の土台とするには、決して十分な量ではありませんでした。

もちろん、高速なモバイルエクスペリエンスを提供することこそが、総合的に優れたユーザーエクスペリエンスを実現する基本的な要素であることは確かです。結果から見ると、実際の購買が行われるまで、平均的なオンライン購買者は、サイトを6.2回訪問し、2.6の異なるデバイスを使用しています。しかし、このような根拠も、次の2点を依然信じて疑わない「頑固者」を説得する材料にはなりません。

  • モバイルの購買者は、ロード時間が遅くても我慢する
  • モバイルのロード時間が遅いからと言って、コンバージョンに大きな影響は発生しない(結果として売上にも)

こうした「頑固者」のために本日のポストを書きました。

テストの目的

今回の調査では、SOASTA mPulseのお客様で、極めてモバイルトラフィックの多い、主要オンライン小売業者に注目しました。

この小売業者のサイト上の30日分のモバイルパフォーマンスデータには、約450万のモバイルユーザーセッションが含まれています。mPulseを使い、ロード時間別にセッション数を棒グラフでプロットしました。また、それぞれのページロード時間における平均コンバージョン率を、折れ線グラフで重ねてプロットしてあります。さらに、mPulseのデータを使って、直帰率も同様にプロットしました。

この結果判明したのは …

 調査結果

 1.コンバージョン率は2.4秒のパフォーマンスがピーク

調査対象の30日間の範囲では、ページのロードが平均2.4秒で行われた場合に、最大のコンバージョン率 (1.9%) が示されています。モバイルにおいて、コンバージョン率1.9%というのは非常に優れた数値です。これは、小売サイトの典型的なデスクトップからのコンバージョン率2~3%にも匹敵する値です。

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2.モバイルページが1秒早く表示されると、コンバージョンレートは27%向上

上に示すグラフでも分かるとおり、ページのロード時間が3.3秒になると、訪問者のコンバージョン率は1.5%まで低下します。つまり、このサイトでは、ロード時間が1秒早くなるだけで、コンバージョン率が27%も高くなるということです。

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3.4.2秒ではコンバージョン率が1%未満に低下

さらにページのダウンロードが2秒遅くなると、コンバージョン率は半減します。逆に言えば、2秒早くすることでコンバージョン率を2倍にできるということです。これは、モバイルでの購買者はロード時間に対して忍耐強いという考えを覆す意味で非常に重要な事実です。このケースでは、明らかに彼らは忍耐強くありません。

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4.6秒を過ぎるとコンバージョン率は横ばいに

これまで私は、コンバージョン率が底を打つ時点を「パフォーマンス貧窮ライン (performance poverty line)」と呼んできました。下に示す図のとおり、5.7秒でコンバージョン率は0.6%と横ばいになりはじめています。この時点以降はあまり変化が見られず、8.1秒で最低の0.5%に落ち込みます。興味深いことに、8.4秒で再度上昇し0.6%になっていますが、基本このラインはフラットだと言えます。

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5.直帰率はコンバージョン率よりさらに顕著な影響を受ける

同じロード時間の例を使って直帰率を見ると、パフォーマンスが劣化するに従って直帰率は急激に高まり、コンバージョン率のグラフとは逆の様相を呈します。どちらかと言えば、本ケースにおける影響はより大きいものに見えます。ページロードに2.4秒かかる場合の直帰率は12.8%ですが、3.3秒では20%です。つまり、1秒遅くなることで、直帰率が56%増加する結果となっています。これは非常に大きな値です。

また、コンバージョン率とは異なり、直帰率は横ばいになることなく上昇を続け、9.9秒では58%にまで達します。

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それでは、高速にもかかわらず低いコンバージョン率や高い直帰率を示すページは?

これは良い質問です。高速なほど訪問者を引き付け、コンバージョン率が高くなるはずでは? これは一般的には正解ですが、高速なページには404ページエラーも含まれ、ビジネス指標にはネガティブに影響します。

まとめ

実態はサイトによって異なります。この小売業者の場合は、1秒の改善でコンバージョン率を27%向上させています。しかし向上率はサイトにより異なるでしょう。自社サイトのロード時間とコンバージョン率の相関関係を理解するためには、実際のユーザーデータを見ることが一番です。重要なのは、モバイルであっても、いやおそらくモバイルは特に、スピードが重要だということです。自社のページが相対的にスピード感を持っていたとしても、さらにスピードを最適化することには、大きな価値があるのです。

 
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Tammy Everts

著者について

Tammy Everts

Tammy has spent the past two decades obsessed with the many factors that go into creating the best possible user experience. As a senior researcher and evangelist at SOASTA, she researches the technical, business, and human aspects of web/application performance shares her findings via countless blog posts, presentations, case studies, articles, and reports.

@tameverts