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モバイルWebのパフォーマンスで知っておくべき23の統計データ


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実は、私は統計データが好きで、昨日もモバイルのパフォーマンスに関する「一般教書(state of the union)」としてWebキャストを流しました。Webキャストについては、 こちらでご覧いただけますが、ユーザーの期待からパフォーマンスの共通課題に至るまで、全般を取りまとめた内容になっています。

モバイルの利用やパフォーマンスに関する興味深い統計データは、(持ち時間が1時間しか無かったこともあり)当然23には留まりませんが、モバイルに興味をお持ちなら、スタートとしては良いでしょう。

モバイルとの「愛憎関係」
(Love & Hate Relationship)

1. 米国成人の7%がスマートフォンに依存。このモバイルユーザーグループには、電話以外にオンライアクセス手段を全く、もしくは、ほとんど持たない、非常に多くの低所得者層が含まれています(詳細は後述)。また、このグループは、電話のデータプラン以外、自宅でブロードバンドサービスを受ける手段を持っていません。 [ソース]

2. 米国成人のおよそ半数が「スマートフォン無しには生活できない」。 調査時点で、46%の成人が日々の生活にスマートフォンが不可欠としています。 [ソース]

 

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3. モバイルユーザーの39%がオンラインエクスペリエンスに不満を持つ。 その2つの大きな理由は、ページ表示の遅さとサイトのフリーズ/クラッシュ。 [ソース]

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4. 57%がモバイルを利用中にトラブルを経験。 上記を参照。 [ソース]

5. 4人中3人がモバイルはデスクトップより遅いと考えている。これには驚きました。もっと高い数字だと思っていました。 [ソース]

6. 46%がパフォーマンスの悪いサイトには戻ってこない。 [ソース]

7. オンライン購買者のうち、モバイル経由を好むのは9%に過ぎない。 この数字にも驚きました。もっと低いと考えていました。指先だけで操作できるので、パフォーマンスの問題を打ち消しているのでしょうか?これは、推測に過ぎませんが。 [ソース]

 

モバイルの重要性

8. 2020年までに世界では、5人中4人がスマートフォンを所有するようになる。 これは、およそ61億人のモバイルユーザーを意味します。その多くが、デスクトップPCや固定回線をこれまで使ったことがない人々です。 [ソース]

 

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9. モバイルを使う購買者のエンゲージメントはデスクトップよりも高い。 タブレットユーザーの57%が、週に一度は商品検索を実施するのに対し、デスクトップユーザーでは39%となっています。[ソース]

10. モバイルユーザーの方が購買に熱心。 35%のタブレットやスマートフォンのユーザーが、最低週に一度モバイル経由で購入を行なっていますが、デスクトップでは15%に過ぎません。 [ソース]

11. モバイルユーザーの方がお金を使う。 デバイス別の消費金額を見ると、タブレット経由がデスクトップより50%以上多くなっています。この状況は、タブレットの所有者の方が裕福で消費量も多いと解釈することもできます。もしこれが正しいのならば、サイトの所有者は、このようなユーザーに向けた最適化に投資すべきでしょう。 [ソース]

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12. モバイルコマース (mcommerce) に関し、米国は世界の基準にならない。 現在、米国のモバイルデバイス経由のオンライン取引は15%に過ぎません。日本では、50%を超えており、韓国および英国も50%に近づいています。しかし、心配は無用です。いずれ米国もこれに追い着くでしょう。 [ソース]

13. モバイルコマースのコンバージョン率は成長を続けている。 日本が北米の購買者に比べ、いかに先を行っているかが、見て取れるでしょう。現在、米国のモバイルショッピングの、平均的なコンバージョン率は2.5%ですが、日本のモバイルコンバージョン率は9%です。米国はこの数値にも追い着くでしょう。 [ソース]

 

モバイルユーザーが期待するページ表示のスピードは?

14. 残念ながら決まった答えはありません。 サイトはそれぞれ独特で、ユーザーのサイトでの行動を理解するためには、実際のデータを自分で調査するしかありません。

しかし、この興味深い質問に答えるための参考になるのではと考え、SOASTAのお客様で、mPulseを利用してデスクトップおよびモバイルトラフィックの両方をモニタリングしている、トップクラスのオンライン小売業者について調査しました。下図は、1ヶ月間のすべてのモバイルセッションをグラフ化したものです。ご覧いただいて分かる通り、平均ページロード時間が2.4秒の場合にコンバージョン率が1.9%と最大値に達し、平均ページロード時間が3.3秒では1.5%に落ち込んでいます。言い換えれば、このサイトでは、ロード時間が約1秒早くなると、コンバージョン率が27%高くなるということです。 (この件は、今後のポストで詳説する予定です)

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モバイルパフォーマンスの問題とは?

15. モバイルにおける7月の平均ページサイズは1,180KB。 2011年のページサイズ平均は、390KBでした。つまり、4年前に比べ、平均ページサイズが3倍になっているということです。注意しなければならないのは、回線容量を増やすことが、パフォーマンス向上の万能薬ではないということです。 [ソース]

 

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16. イメージがページサイズの63%を占める。 Web上のイメージの大半が、間違ったフォーマットであったり、間違ったサイズであったり、、あるいは圧縮されていなかったりします。  [ソース]

17. 5ページに1ページが、100以上のリソースをリクエスト。 2011年、モバイルに配信されたページの約半数で、ソースのリクエスト数は25以下でした。現在では、ページの半数以上が50以上のリクエストを行ない、20%が100以上のリクエストを行なっています。米国における主要なモバイルキャリアの1リクエストあたりのレイテンシーは、340から362ミリ秒です。このレイテンシーは急速に累積されます。ご存知かどうか分かりませんが、レイテンシーはパフォーマンスの大敵です。 [ソース]

18. JavaScriptの使用が引き続き増加。 モバイルに配信されたページの60%には、10以上のJavaScriptリクエストが含まれており、ページレンダリングの複雑性を高めています。複雑性の増加=ロード時間の遅延です。 [ソース]

19. モバイルに配信されるページの半数近くがカスタムフォントを使用。 2011年の時点では、モバイルデバイスに配信されたページのわずか2%でカスタムフォントが使用されているに過ぎませんでした。それから4年経って、この数値は48%に跳ね上がっています。 [ソース]

20. 5ページ中1ページが5つ以上のリダイレクトを含んでいる。 この数字には驚きました。ページに含まれるリダイレクトは2~3個はあるだろうとは思っていましたが、、5つ以上のリダイレクトを含むページが20%もあるとは思いませんでした。さらに、10以上を含むページも3%あります。これは大きな値です。 [ソース]

21. ページの16%がHTTPSリクエストを含んでいる。 2011年の時点で、モバイルに配信されたページで、HTTPSリクエストを含むものは3%に過ぎませんでした。現在、この数字は16%まで上がっています。よりセキュアなユーザーエクスペリエンスを提供するという意味では素晴らしいことですが、そのパフォーマンス上の問題にサイト所有者は気付くべきです。HTTPSでは、認証のための追加ハンドシェークがいくつか必要となり、レイテンシーが増加します。このレイテンシーがロード時間に影響を与えてしまいます。 [ソース]

 

ページの膨張はモバイルユーザーの負担になる

22. スマートフォンユーザーの27%が、毎月のデータ通信量制限を超過している。 [ソース]

 

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23. 低所得者層と中間所得者層がデータ通信量制限を超過する傾向に。 データ通信量制限を超過しても、10~20ドルの追加料金はみなさんにとって、大きな問題ではないかもしれません。しかし、低所得者層には、20~30ドルの追加は大金であり、また彼らは必要なサービス提供を受けるためのインターネット接続を、スマートフォンや3G/4Gネットワークに依存している場合が多いです。だからこそ、低所得者層(年間所得3万ドル以下)の28%が、毎月データ通信量制限を超過していることは心配です。これはまた、サイト所有者がページの膨張を制御すべき理由の一つでもあります。

 

まとめると..

個人用途においても仕事においても、モバイルは益々不可欠なツールになっています。しかし、ほとんどのモバイルユーザーは、オンラインエクスペリエンスに満足せず、パフォーマンスの悪さや障害によるサービス停止を大きな不満として訴えています。その原因は、Webページが今までになく大きく複雑になっていることです。速度の低下は訪問者をがっかりさせるだけでなく、皆様のビジネスにも大きな影響を与えます。しかし、これらの問題は解決可能ですから、ご安心ください。

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Tammy Everts

著者について

Tammy Everts

Tammy has spent the past two decades obsessed with the many factors that go into creating the best possible user experience. As a senior researcher and evangelist at SOASTA, she researches the technical, business, and human aspects of web/application performance shares her findings via countless blog posts, presentations, case studies, articles, and reports.

@tameverts